弊社では、数多くの新商品開発のサポートを行ってきました。例えば、当初は、容器包装すら不十分だった
主婦グループのクッキーを最終的には量販店などへ案内できるまで指導したり、団子の柔らかさを保つアイ
デアを提供したり等です。ここではそれらの中でも、島根県にある株式会社吉田ふるさと村の「卵かけご飯
専用しょうゆ おたまはん」について例を挙げてみたいと思います。
文章にすると非常に長くなってしまいますので、簡潔にそのやり取りを記述していきます。
登場人物:わきあいあい(以下「わ」)、吉田ふるさと村担当者(以下「吉」)
―ある日、吉田ふるさと村の担当者が、わきあいあいへ来社したところからはじまります―
吉 : 今は地元の乾物等を販売しているのですが、なかなか売り上げが伸びません。
わ : 乾物を販売している会社は世の中にたくさんあります。競合が多いので現状のままでは厳しいよ。
吉 : では、どのようにしたら良いでしょうか?
わ : 答えは簡単!日本一の商品を売れば売り上げは伸びますよ。
吉 : それはそうですが、・・・弊社は大きな設備もありませんし、日本一の商品と言っても・・・。
わ : 確かに世の中には食品メーカーが山ほどあり、大手メーカーもあります。それらを押しのけて日本一
の商品を作ることは不可能に近いですね。
吉 : その通りなんです。
わ : だったら、まだ誰も作っていない新しい商品を売れば必然的に日本一になりますよね?
吉 : なるほど
わ : ただし、気を付けなければならないことがあります。
吉 : 気を付けなければならないこと?
わ : そう。日本一になって大量受注が入った時に欠品を起こさないこと。一度欠品を起こしてしまうと、
量販店は棚を空けたまま待ってくれないし、いざ再入荷した時にはブームが終わってるかもしれない
しね。
吉 : 確かにその通りです。
わ : 幸いにも貴社の地域は醤油蔵が多いから、これらをうまく活用すれば欠品を起こすこともないだろう
からね。加えて、製造工程が簡素なものでなければ対応できないよ。
吉 : 分かりました!いろいろと考えてみます。
―後日―
吉 : まだ誰も販売していない新しい商品が出来ました!その名も「おたまはん」、卵かけご飯のための醤
油です。どうですか?
わ : 確かに、最近は「キャベツを食べるためのドレッシング」や「もつ鍋専用スープのもと」など、「○○の
ための○○」という食品が売れ筋だから面白いね。そのうえ大量生産も可能だね。
吉 : ありがとうございます。
わ : でも、もう少し考える必要があるよ。
吉 : まだ何か必要ですか?
わ : 通常、醤油やぽん酢は720mlや500ml、小さくても360mlで販売されているよね?
吉 : はい。
わ : では君の家の冷蔵庫を思い出してみて。ぽん酢などを入れる扉の棚に空スペースはあるかい?
吉 : いいえ、卵や牛乳、ドレッシング類で埋まっています。隙間にわさびやからしも入っています。
わ : そうなんだよ。通常どこの家庭でも冷蔵庫の扉の棚は埋まっているんだよ。せっかく「おたまはん」を
購入しようと思っても、「そういえば、今は収納スペースが無いからまた今度にしよう」となってしまう。
「また今度にしよう」の「また今度」はもう無いかもしれないから、この機会の損失を防ぐ必要がある。
だから、冷蔵庫の通常の棚に入る商品サイズにする必要があるんだよ。
しかも、内容量が少なければすぐに使い切るだろ?そうすると消費者の心理は「もう使い切ってしま
った。また買おうかな」ってなるんだよ。さらに容量が少なければ、お試しに買いやすいからね。逆に、
大容量だと使い切ってしまう前に賞味期限が切れてしまうこともある。そのような商品はリピートして
くれないからね。
吉:なるほど!その通りですね。
―その後、吉田ふるさと村、および担当者の努力により晴れて東京進出することに。さらに、日本で初めて
の商品ということもあり、メディアに取り上げられて累計200万本を突破する大ヒット商品になりました。―
◆上記のように、弊社はヒットするためのモノづくりのアドバイスを行いました。
◆やはり日本一(日本初)としてメディアに取り上げられると、知名度で後発で類似品を販売する会社に大
差をつけることができ、販売も優位になります。
◆弊社では、上記商品以外のアドバイスも行っています。
◆「おたまはん」は株式会社吉田ふるさと村の商品です。
「道の駅だけではなく、量販店でも扱ってくれるような立派な商品にしたい」、「既存商品をもとに売り上げを伸ばしたい」、「既存の設備で何か新しい商品は作れないかなぁ」、そのような商品づくりに関するお悩みは弊社へお任せください。日本一のヒット商品を仕掛けることから、初めて食品づくりに携わる企業様へのサポートまで幅広くお手伝いいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。